アラタ
ネペンテス アラタ
Nepenthes alata
ウツボカズラ科

温室での楽しみは食虫植物を探すことです。
たくさん置いているところもあれば全くないところもありますが。
神代植物公園の温室にはウツボカズラが何鉢かぶら下がっていました。

イルデフランス
ネペンテス イルドフランス
Nepenthes 'Ile de France'
ウツボカズラ科

ウツボカズラは盛りが過ぎてツボが傷んでいました。
ツボのないものもあり,ツボが付いているものだけを載せました。
アラタは原種,イルドフランスとマスターシアナは交配種です。

マスターシアナ
ネペンテス マスターシアナ
Nepenthes 'Mastersiana'
ウツボカズラ科

(神代植物公園にて 2011.10.20)
ネペンテス・アラタ

ウツボカズラのアラタの花が咲きました。
地味で小さな花が房状になって咲いています。
今までに咲いたベントラタベントリコサと違い,花のつき方がパラパラとまばらになっています。
上記の2種類は下から上へ咲いてきましたが,このアラタは上から下へ咲いていきます。
私の場合,花を咲かせたウツボカズラは枯らしてしまうことが多いので,なんとか枯らさないよう管理したいと思います。
そろそろ梅雨の季節,ウツボカズラの植え替えの季節がやってきました。

ネペンテス・アラタ

ネペンテス アラタ
Nepenthes alata
ウツボカズラ科 ネペンテス属
フィリピン原産
多年草
マンニイ
ドロセラ マンニイ 《3》
Drosera mannii
モウセンゴケ科 モウセンゴケ属
西オーストラリア州に分布
多年草

激しい雨が降っています。
ピグミーモウセンゴケは晴れの日に咲くとは限りません。
どうして雨の日に?と思うのですがそんなことはお構いなし。
咲きたいときに咲く花のようです。
マンニイは2輪の花がくっついて咲きました。

プルケルラ・白
ドロセラ プルケルラ(白花)
Drosera pulchella 'white flower, red centre'
モウセンゴケ科 モウセンゴケ属
多年草

プルケルラの白花はきちんと開かずに咲いています。
雨を受け止めるためにお猪口型になっているみたい。
せっかくの花なのですから晴れた日に堂々と咲けばいいのに。
白花はきちんと開く前はマンニイに似たほんのりピンク色の花です。

ピグミーモウセンゴケのムカゴ
2007年          
2008年 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 
2009年 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44
ウトリクラリア・ネルンビフォリア
ウトリクラリア・ネルンビフォリア
Utricuralia nelumbifolia
タヌキモ科 タヌキモ属

ブラジル原産のミミカキグサで,現地では大型のアナナス類の中で育つことが多いです。
茎は葉に楯着するのが特徴です。

ドロセラ・シザンドラ
ドロセラ・シザンドラ
Drosera schzandra
モウセンゴケ科

葉の長さが10cm近くなる巨大種です。。
オーストラリアのクインズランド州南西部の固有種です。
非常に高い湿度を好むため,密閉した水槽内で栽培します。

京都府立植物園にて
京都府立植物園の食虫植物展では新しいウツボカズラが展示されていました。
説明文をそのまま転記します。

アルゲンティー
Nepenthes argentii
ネペンテス アルゲンティー

原産はフィリピンのシブヤン島です。
標高約1400メートルの地帯に生育する,高地性のネペンテスで,ネペンテスの中で最小の種類です。
十分に成長した株でも葉の長さが5センチ程度にしかなりません。


エイマエ
Nepenthes eymae
ネペンテス エイマエ

原産はスラウェシ島(インドネシア)。
Nepenthes maximaに近縁です。
1984年に食虫植物研究家の倉田重夫氏が新種として記載しました。
2形性(上位袋と下位袋の形態が異なる性質)が非常に顕著な種です。


ミラ
Nepenthes mira
ネペンテス ミラ

原産はパラワン島(フィリピン)。
標高1800メートルの高地に生育する高地性のネペンテスです。
昼間30度以下,夜間20度以下で栽培可能です。
丸く膨らんだ捕虫袋が特徴でNepenthes sibuyanensisに近縁です。


イズミアエ
Nepenthes izumiae
ネペンテス イズミアエ

原産はスマトラ島(フィリピン)。
海抜1800メートル以上高地に生育する高地性のネペンテスです。
日中の最高温度が30度以下,夜間の最高温度が20度以下で栽培可能です。
2003年に記載された非常に新しい種です。
ウツボカズラ

咲くやこの花館を堪能した翌日は京都府立植物園の食虫植物展です。
今回の目的はこの2か所をはしごすることですから物好きとしかいいようがありません。
会場に入ると大量にぶら下がったウツボカズラ(ネペンテス)に圧倒されました。

ネペンテス・アンプラリア
Nepenthes ampullaria
ネペンテス・アンプラリア

小さい丸い壺が集まったアンプラリアです。
壺は地際に集まってついています。

ネペンテス ‘ファシル コト’
Nepenthes 'Facile Koto'
ネペンテス ‘ファシル コト’
園芸品種

天井に届きそうなくらい大きな株にたくさんの捕虫袋。
見事の一言です。
ブロッキニア・レズクタ
Brocchinia reducta
ブロッキニア・レズクタ
パイナップル科 ブロッキニア属

ウツボカズラやサラセニアの他にも落とし穴式の食虫植物があります。
ブロッキニアは南アメリカ北部とギアナ高地に自生しています。
筒状の捕虫葉に水を溜めて虫を捕獲します。

カトプシス・ベルテロニアナ
Catopsis berteroniana
カトプシス・ベルテロニアナ
パイナップル科 カトプシス属

カトプシスは初めて見ました。
カトプシス属の1属1種です。
筒状になった葉腋に水を溜めて虫を落とし込みます。
米国・フロリダ州から南アメリカ北部・ギアナ高地に自生しています。
たくさんのつぼみがついていて,花が見たかったです。
ピントが甘いですが周囲の雰囲気もご覧ください。

咲くやこの花館にて
ネペンテス・トルンカタ
Nepenthes truncata
ネペンテス・トルンカタ

咲くやこの花館の目的の一つは食虫植物展です。
普段の展示でもいろいろと見学することはできますが広いホールに集められた数々の食虫植物は見ごたえがありました。
トルンカタは軍配のような大きな葉が特徴です。

ネペンテス・ビカルカラタ
Nepenthes bicalcarata
ネペンテス・ビカルカラタ

ビカルカラタは捕虫袋のフタの部分に牙のようなトゲがあるのが特徴です。

ネペンテス・ハイブリダ・バリエガータ
Nepenthes hybrida variegata
ネペンテス・ハイブリダ・バリエガータ

斑入りの葉のウツボカズラは初めて見ました。

トルンカタとビカルカラタは常設されており,普段でも見ることができます。
ダーリングトニア・カリフォルニカ
ダーリングトニア・カリフォルニカ
Darlingtonia californica
サラセニア科 ダーリングトニア属
米国カリフォルニア州北部とオレゴン州南部に分布する1属1種

咲くやこの花館の冷温室に展示している食虫植物のダーリングトニアです。
英語でコブラリリィと呼ばれる通り,コブラが鎌首を持ち上げているような様子が面白いです。

ヘリアンフォラ・ミノール<br />
ヘリアンフォラ・ミノール
Heliamphora minor
サラセニア科 ヘリアンフォラ属

ギアナ高地のみに自生するヘリアンフォラもサラセニア科でつぼ状の捕虫葉の中に水を溜めて虫を誘います。

ミミカキグサ・レニフォルミス
ミミカキグサ・レニフォルミス
Utricularia reniformis
タヌキモ属 ミミカキグサ類

南米に自生するミミカキグサの大型種で大きな葉に特徴があります。
花も大型になります。
ムジナモ

今日は久しぶりのまとまった雨です。
外に出るのも億劫で何かいいものはないかと見回すと,ムジナモが入った水瓶があったので軒先まで動かして部屋の中から撮影しました。
光が入り込んで反射しているのはご愛嬌ということに。
水瓶の表面一杯に漂うムジナモの元気な姿を見ているとこちらまで嬉しくなってしまいます。
藻の先の部分が集まって丸くなってきており,冬芽になる準備を始めています。

冬芽になる穂先

狢藻
Aldrovanda vesiculosa
モウセンゴケ科 ムジナモ属
ヨーロッパ中部,アジア東部(日本を含む),インド,中央アフリカ,オーストラリア北東部に自生
多年生水草