2007.07.17 Tuesday
花試験80
正解 5.カイドウ
カイドウ(海棠)はバラ科の植物で,4〜5月ごろ紅色の5弁の花を咲かせます。カイドウのことわざは,こんな物語から生まれました。
唐の玄宗皇帝<げんそうこうてい>がある日酒宴を催し,日ごろ寵愛<ちょうあい>している楊貴妃<ようきひ>にもその席に来るよう伝えた。彼女は自室で酒を飲んで休養していた。帝の急なお呼びに驚いて行こうとするが,酔って歩くことができず,侍臣<じしん>や侍女に抱きかかえられるようにして帝の前に出た。見ると彼女の両頬はほんのり紅をさしたように色づき,瞳は夢見るごとくうっとりして,えもいわれぬ美しさである。酔いのさめきらない,なまめかしさを見て,しばらく見とれていた帝は彼女に言った。「海棠の眠りいまだ足らず。」と。
以来,海棠は「睡花<すいか>」の別名ももつようになりました。この「眠れる花」という感覚が日本の俳人たちにも好かれたらしく,俳句にもよく詠まれます。
かいどうや折られて来てもまださめず 廖太<りようた>
かいどうも共にいねぶる胡蝶かな 玄圃<げんぽ>
かいどうや一むら雨に芽をさまし 木舟<きぶね>
また,上記の話から,海棠は美しい女性の形容によく使われるようになりました。美人がうちしおれている様子を「海棠の雨に濡れた風情」などといったりもします。 (8回・66)
カイドウ(海棠)はバラ科の植物で,4〜5月ごろ紅色の5弁の花を咲かせます。カイドウのことわざは,こんな物語から生まれました。
唐の玄宗皇帝<げんそうこうてい>がある日酒宴を催し,日ごろ寵愛<ちょうあい>している楊貴妃<ようきひ>にもその席に来るよう伝えた。彼女は自室で酒を飲んで休養していた。帝の急なお呼びに驚いて行こうとするが,酔って歩くことができず,侍臣<じしん>や侍女に抱きかかえられるようにして帝の前に出た。見ると彼女の両頬はほんのり紅をさしたように色づき,瞳は夢見るごとくうっとりして,えもいわれぬ美しさである。酔いのさめきらない,なまめかしさを見て,しばらく見とれていた帝は彼女に言った。「海棠の眠りいまだ足らず。」と。
以来,海棠は「睡花<すいか>」の別名ももつようになりました。この「眠れる花」という感覚が日本の俳人たちにも好かれたらしく,俳句にもよく詠まれます。
かいどうや折られて来てもまださめず 廖太<りようた>
かいどうも共にいねぶる胡蝶かな 玄圃<げんぽ>
かいどうや一むら雨に芽をさまし 木舟<きぶね>
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