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花試験96

漢字で「虎杖」と書くこの植物は,タデ科の多年草です。
平安時代の『枕草子』で,「文字で書くと大げさなもの」の一つとして取り上げられています。
根に薬効があることでも知られるこの植物名を下記の中から一つ選び,番号で答えてください。

1.イチゴ
2.ツユクサ
3.クルミ
4.ヤマモモ
5.イタドリ

正解 5.イタドリ

『枕草子』にはこんな風に書かれています。
「実物はどうということもないが,文字にすると大げさなもの。いちご。つゆくさ。水ふぶき。くも。くるみ。文章<もんじょう>博士。得業<とくごう>の生。皇太后宮権代夫<こうたいこうぐうごんだいぶ>。山もも。
いたどりは,まして虎の杖と書くとかいう。虎は杖などなくてもよさそうな顔をしているのに。」(現代語訳)
イチゴ,ツユクサ,ミズフブキ,クルミ,ヤマモモは,それぞれ当時の書き方だと「覆盆子」,「鴨頭草」,(ミズフブキの漢字は該当なし),「胡桃」,「楊梅」となります。ミズフブキはオニバスのことだと考えられています。
イタドリを漢字で「虎」の「杖」と書くことについて,清少納言は「虎には杖など不要だ。」と冗談めかして書いていますが,実際のところは,虎の模様に似た斑<まだら>の模様のある杖の大きさになる植物ということで,「虎杖」と書かれたようです。
文字にすると大げさかどうかは別にしても,漢字で書かれるとなかなか読めない植物名はたくさんあります。例えば,蒲公英(たんぽぽ),女郎花(おみなえし),酸漿(ほおづき),杜若(かきつばた),万年青(おもと),酢漿草(かたばみ),木耳(きくらげ),公孫樹・銀杏(いちょう)など,枚挙にいとまがありません。このような,植物名を漢字でどう書くかを知るのも,植物について学ぶ楽しみの一つかもしれません。 (9回・61)

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